馬告は、台湾の原住民「タイヤル族」の住む山奥にのみ自生しており、車では入ることのできない場所で1つ1つ手摘みで採取する、その希少性から「幻の香辛料」「レアスパイス」などと呼ばれています。「伝統」「長寿」「繁栄」などを意味する言葉の「馬告」は、「伝統が長く繁栄することを願った言葉」として名付けられたと言われています。
※ 日本でも有名なタレントの「ビビアン・スー」さんも、このタイヤル族の出身として知られています。
台湾レアスパイス『馬告』とは?
台湾の原住民「泰雅(タイヤル)族」が、古来より調味料として長らく愛用してきた「馬告」(マーガオ)。
見た目は黒胡椒のようだが、"ピリッとした辛味" と "ほのかな苦味" に加え、"強烈なレモングラスの香り" を放つ、それは不思議な香辛料。
その希少性から『幻の香辛料』とも呼ばれ、近年、欧米を中心に世界中の料理人から注目を浴びる期待のスパイスです。
馬告の由来
原点
植物
馬告は「クスノキ科、ハマビワ属」の植物で、正式名称は「山胡椒」となりますが、日本の「山胡椒」とは異なるもので馬告に和名はありません。主に台湾の海抜1500メートルの山麓地帯で育った馬告はミネラルが豊富で、絶妙なホロ苦さがあり、健康に良い自然食品とされています。鮮やかな緑色の実は、1つ1つ手作業で収穫され、乾燥させることで実は黒くなり、強烈なレモングラスの香りを引き出します。
効能
2000年代初頭に「Journal of Wood Science」誌に掲載された研究結果において、馬告には催眠作用や鎮痛作用を持つゲラニール、ネラール、d-レモネンが含まれており、動物の中枢神経系を調整するのに役立つことが証明されています。これにより、「抗うつ」「抗炎症」「解熱」「発汗」「鎮痛」「殺菌」「集中力アップ」「消化促進」「デトックス効果」「免疫力の増進」などの効果があるとされ、実際に原住民の間では二日酔いの頭痛を和らげるために使用されており、医食同源の自然の恵みとして珍重されてきました。
馬告の特徴
辛味
「山椒」のような舌上にピリッと感じる刺激のある辛味苦味
煮込むことでより強調される「生姜」のような絶妙なホロ苦さ香り
後味を爽快にする口いっぱいに広がるレモングラスの香り食感
「乾燥させた実」ならではのパリパリとした歯ごたえ欧州料理
パスタ、ピザ、コンフィ、ロティ、パエリアなどの欧州料理に中華・台湾料理
原住民の伝統的な料理の他、創作的な中華料理に日本料理
刺し身、とんかつ、ラーメン、サラダにもエスニック・アジア料理
タイ、べトナム、インドネシア、カンボジア料理に台湾の馬告料理
世界中のシェフからも注目を浴びる食材へと成長しています。
馬告香腸
ソーセージに馬告を練り込んで焼いた原住民料理馬告雞湯
鶏肉を馬告と一緒に煮込んだ代表的な料理馬告ビール
香りを活かした爽快な喉越しの馬告入りビール、焼酎などもあり馬告ケーキ
馬告を使用したレモンの風味を強く出したケーキ馬告とリンゴのパイナップルブレッド
Mondial du pain World Bread Contest 2017 優勝作品馬告チョコレート
インターナショナル・チョコレート・アワード 2019 ダークバーチョコレート部門 金賞獲得ミシュラン 星獲得 シェフも認める素材
「ミシュランガイド 台北」で2年連続の星1つを獲得したマンダリンオリエンタル台北にある中国料理「雅閣」(ヤグ)。
台湾食材と広東料理のテクニックを融合した豪華で洗練された料理が特徴で、カリカリの皮にジューシーな肉質の焼き豚は、あのデビット・ベッカムも絶賛したとか。
シェフの Tse Man氏 のメニューには、馬告の実や花を駆使した料理が度々使用されており、見事なまでに繊細な味を中華料理に組み込んだ料理を提供しています。
マンダリン オリエンタル 台北 公式YouTube より
"Discover Ya Ge at Mandarin Oriental, Taipei"
安全宣言
*2019年9月時点における当社調べ
無添加
添加物を一切使用しない、天然の馬告のみを使用したヘルシーなオーガニック食材
厳選な検査
粒のサイズや香りの強さなど、厳格な検疫検査に合格した厳選した花蓮産を馬告を輸入
厚生労働省 認可
厚生労働省より輸入申請許可を得た国内初となる馬告の正規輸入を実現
食品衛生管理法
適正な環境で安全に馬告を保管する衛生管理法に準拠
食品表示法
馬告に含まれる栄養素など、国内法に則った栄養成分表示にも準拠
検査基準 合格証明
国内の専門機関による「残留農薬検査」、「細菌検査」の合格証明書発行済み
現地農家と協力
台湾の現地法人と馬告農家の協力のもと、スムーズで高品質な馬告を優先的に確保
2年間の長期保存
厳選された粒と完全なる乾燥工程と管理された保管体制により、2年間の長期保存を可能に
ご注意ください!
その馬告、大丈夫ですか?馬告の輸入は厳格な検査が必要となり、販売するには厚生労働省の輸入許可が必要となります。 国内で販売されている “馬告” の中には、「食品衛生管理法に準拠していない」「食品輸入届の申請及び許可を得ていない」「植物検疫検査を受けていない」「厚生労働省の認可を受けていない」など、違法な状態で輸入販売されている場合がございます。
検査基準を満たしていない場合、身体に影響を及ぼす可能性はもちろん、適切な環境で輸入や保存が成されておらず、馬告にカビなどの細菌が発生するなどの危険な状態で販売されていることがございます。ご利用の際は輸入販売許可の有無を販売店にご確認いただくなど、十分にご注意ください。
その馬告、本物ですか?
近年、国内を含め、中国産などの同じ種類の植物を「馬告」と名乗る「偽馬告」が出回っております。台湾原住民の言葉となる「馬告」であることから、台湾産以外は「馬告」ではありません。また、同じ台湾産でも極端に金額が低いものもあり、「香りが薄い」「粒が硬い・柔らかい」「辛すぎる」など、原住民の住む山奥に存在する「希少価値」に便乗したものも存在します。このような商品で残念な思いをなさらぬよう、ご注意ください。
商品ラインナップ
「馬告」取り扱い募集中
小売店様、飲食店様、食品加工業者様、卸売業者様など、
お気軽にお問い合わせください。